アカシュモクザメ- シュモクザメ科 -

アカシュモクザメ写真1
分布
アカシュモクザメは熱帯および亜熱帯周辺の海域に分布しています。
また、温帯海域でも見られるようです。
活動時間帯
アカシュモクザメは昼夜を問わず、活動しています。
アカシュモクザメ写真2
その他の名称
赤撞木鮫
英名:[Scalloped hammerhead]
学名:[Sphyrna lewini]
大きさ
一般的な個体は2.5~3mほどです。
最大級の個体では4.2mに達します。
特徴
アカシュモクザメはシュモクザメ科に属するサメの中でも熱帯の海域においては最も見る機会の多い一般的な種で、単にシュモクザメとした際にはよく掲載されているサメです。生息域は表層域から水深300m程度の海だとされていますが、稀に河口で見られる事もあるようです。

アカシュモクザメの体の特徴としてはシュモクザメ特有の「ハンマー」のような形をした頭部とがっしりとした体が挙げられ、特にこの特徴的な頭部によって、シュモクザメ科のサメである事は容易に判断する事ができます。また、頭部には頭部の前方は綺麗に孤を描いているのではなく、複数個の窪みも見られます。
アカシュモクザメの体の色は背の部分が灰褐色またはオリーブ系の褐色で赤みを帯びた色をしており、腹の部分は多くのサメと同じく白色ですが、胸鰭の先端部分が黒くなっているなどの特徴も持っています。

アカシュモクザメの習性としては単独または数百匹の群れで行動している事が挙げられ、群れでの行動を行っている理由としては繁殖が関係していると言われていますが、複雑な社会行動を行っているとの情報もあるようです。
アカシュモクザメの餌は多くの硬骨魚と頭足類というサメの餌としては一般的なものですが、シュモクザメの特徴であるハンマーのような形状をした頭で視覚や嗅覚を強化されており、尚且つ、この頭部によって非常に効率の良い舵取りを行うなどして、餌となる動物を上手く捕食しています。また、メスは9~10ヶ月の妊娠期間を経て、40~50cm位の幼魚を15~32尾産みます。

尚、アカシュモクザメは商業目的での乱獲が問題となっており、現在ではかなり数が減少していると言われています。